SIGMA SEVEN声優養成所

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卒業タレント

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卒業生からのメッセージ

2010年6月号

絆【2】
内田
前回に続き宜しくお願い致します。今回は現在のお仕事の様子について話しましょう。と、いうことなんですが、ももちゃんは、基本はアニメですか?
桃森
アニメもありますけど、キャラクターのナレーションというのも多いかな。
牧野
私はキャラクターのナレーションやラジオのCMが多いですね。
内田
俺はナレーションオンリーかな。あとはボイスオーバー。ボイスオーバーだとユニットで、上の人や下の人、果てしなく上の大先輩の方々とご一緒することもあるので、顔を覚えてもらう機会にもなるよね。
牧野
なかなか先輩とお会いする機会ってないものね。
内田
一人のナレーションは寂しいんだよね(笑)
桃森、牧野
あははは。寂しいですか。
内田
ずっと一人だとね。たまには皆とわいわいやりたいなって。
桃森
ところで初めてのお仕事は在学中でしたか?
牧野
専科のときにオーディションに行きました。
内田
俺も専科のときにシグマのユニットの仕事があって、アテレコに近いボイスオーバーに出させていただきました。
牧野
授業の様子を見て、合う仕事があったらオーディションを紹介してくれるんですよね。
内田
本科のときはないでしょう?
桃森
オーディションありましたよ。
内田、牧野
ええ、それはすごい!
桃森
でもこの養成所に入ろうと思った一番のポイントは、在学中でも仕事がありそうだぞ!ということだったの。私はシグマの前に別の養成所に入っていたんだけど、その時の友達が一足先にシグマの養成所に入って、在学中に仕事をしていると聞いて、シグマってすごいと思ったの。そこでは、仕事らしい仕事はほとんどふってもらったことがなかったから。
牧野
卒業したら終わりって感じですね。
桃森
ばっさり切り捨てる事務所が多い中で、シグマは可能性のある芽はなるべく育てて行こうという姿勢だと思いますね。他は、育てるというよりは、最初からデキル、ダイヤモンドみたいな人がいたら、それを拾おうという感じなんでしょうね。
内田
専科のとき、ほかのやつらはオーディションに結構行っていて羨ましいと思ってた。
桃森
自分は残れるかどうかとか、いろんなこと考えちゃうよね。
牧野
オーディションで大きな仕事を取った子もいましたから。それはもう一気にめげますよ。届かないところに行っちゃった~って。
桃森
最初の頃はオーディションを受けたからといってそうそう受かるわけもなく、どうしてこんなに難しいオーディションを受けなくてはならないんだろうと思った。キャラクターになりきってフリートークで自由に喋るとか。
内田、牧野
ええ~!
桃森
それでなくてもがちがちに緊張しているのに、アドリブ言ってくださいなんて、無理! でも、今にして思えば、そういう経験を少しずつ積み重ねておいてよかったと。慣れてくれば少しは自分のアイデアで話すこともできるけれど、とりあえずは経験を重ねることが大切だなと今は思う。
牧野
本当に緊張しますもんね。
桃森
脳みそがどこかに行っちゃったんじゃないかと思うくらい。
内田
俺は最初の仕事の時に20分前ぐらいに入るように言われて以来、それを守ってたんだけど、一度、30分前に入ってディレクターさんから、早過ぎるって言われたことがある。
桃森
仕事の内容にもよるよね。アニメだと結構早く入っても大丈夫。
内田
「お早うございます。内田です!」って、入ったら、まだ前の収録中で恥ずかしかったことも(笑)。アニメはどれくらいですか。
桃森
早い人は3,40分くらい前かな。
内田
5分前くらいに入るのがいいっていう人もいれば、俺みたいに早く入る人もいる。人それぞれだね。仕事が終わったらすぐに帰る人もいれば、合間合間にディレクターさんたちと雑談をする人もいるし。コミュニケーションの取り方も人それぞれだよね。
桃森
アニメだと多人数のことが多くて、初めての方の割合が高いと、たくさん挨拶をしなくてはいけないので、ぎりぎりに行くとそれができない。だから早めに入りますね。
牧野
途中で行くと、順番に挨拶するのも大変です。
桃森
てんやわんやになる。
内田
前に、アニメにゲスト出演したときに、出番のある後編が始まる前に挨拶をしようと思って行ったら主役の人たちを含め皆順番に俺のところにやって来て、挨拶されたんだよね。困っちゃった(笑)。
桃森
途中から入って来たから大御所だと思われたんじゃない(笑)。
牧野 
ゲストだから余計に。
内田
すげえ恥ずかしかった。自分から挨拶して、返されることはあっても、挨拶されることはそうそうなかったからね。ナレーションで上の方々と一緒のこともあって、たまに、先輩が先にスタジオに入っている場合があるでしょ。
牧野
入れ替わりということが多いですよね。
内田
「勉強させて下さい」ってお願いして聞いてると・・・そうか、こう読むのか、とかね。以前、俺の次に先輩が入ることがあって、俺は自分の仕事が終わってから残って先輩のナレーションを聞いて一緒に帰ったんだけど、そのときに、先輩が「最近は若手が残ってまで見ないんだよね。」っておっしゃってた。「勉強させてください」なんて言わないらしい。
内田
クライアントさんがたくさんいたりして場所がない場合もあるから一概には言えないけど。時間と状況が許す限りは、先輩の仕事を見て勉強するのもいいんじゃないかな。先輩のお話を聞いて、上の人たちは「勉強して行きなよ」って思ってるんだと解ったし。
牧野
聞かせていただける機会って本当になかなかないですよね。
内田
特に同性の先輩の仕事を見るのはいいことなんじゃないかな。
桃森
テレビやラジオで、できあがった作品として聞くことはあるけれど、作っている過程、例えばちょっと原稿に変更があったり、尺を調整して巻いてみたり。そういう様子を見る機会ってなかなかない。自分が違う役で先輩と同じ原稿を持っていると、先輩が読んでいる原稿を見ながら聞けて、それはすごく勉強になるよね。
牧野
そうですね。
内田
自分だったらこう読むだろうけど、この人はこうなんだ。なるほどね。って。
牧野
すごく勉強になりますよ。
内田
だけどそこでなんか聞けないんだよね。
桃森
どうやったらそういう風に上手くできるんですか、なんて、そんな漠然としたことを聞かれても困るんじゃないかって思っちゃう。
牧野
そうそう、聞きたくてもなかなか聞けない。
内田
逆に失礼かな、と思っちゃう。でもね、先輩たちはどんどん聞いてって思ってるんだよね。俺なんかでも、大したアドバイスなんてできないだろうけど、聞いてよって思うよ。俺が読んでるのを聞いて、何かしらプラスになればいいなあと思うし。帰っちゃっうのはもったいない。アニメだとほかの事務所の人も一緒になるでしょう。そうすると上手い人は山ほどいるってわかるよね。感動する。
牧野
わかる。衝撃的ですよね。台本は基本的に文字だからキャラの色が書かれているわけじゃないでしょう。特に第一回目の台本だとキャラクターのイメージなんてないから、最初の衝撃といったら凄いですよ。この言葉はこういう風に読むんだ!こう書いてあるけど、ニュアンスをそう乗せて来るか!って。その衝撃は強烈ですね。
内田
確かにね。ところで、アニメの現場は大人数入るから、最初の頃は遠慮しちゃうでしょう。
桃森
アニメだと、ただ演じるだけじゃなくて、右脳左脳全部フル回転させて、前の人はこのマイクで喋るはずだから自分はここで出て行って、でも次の人とかぶっちゃうから、すぐにどかなきゃいけないし・・とか、同時にいろんなことを考えなくちゃいけないんですよね。
牧野
一瞬、どこで喋ればいいのか解らなくなっちゃいますよね。
桃森
立ち往生しちゃって入れなかったりね。
内田
そういうことにばっかり神経使って、自分の演技を忘れたりね(笑)
牧野
あははは、あります。
桃森
最近でこそ慣れたけど、最初は結構大変だったなあ。
内田
俺、多分今でも無理だと思う(笑)
牧野
迷惑かけちゃいますもんね。
内田
ラジオCMでも、たまに二、三人の場合がとがあるんですよ。
桃森
掛け合いもありますよね。
内田
それも、勉強になるよね。
牧野
そうですね。内田さんとはラジオCMを一緒にやらせていただく機会が多くて、毎回のように助けていただいてます
内田
ほかの事務所の子と一緒になったことがあったんだけど、その子はラジオCMはほとんどやったことがなくて、アドバイスしたいんだけどどこまで言っていいかわからなかった。もう会うことはないかもしれないし。同じ事務所だとアドバイスしてあげやすいよね。
桃森
今後のことも考えてね。
内田
上の人から代々、受け継がれているから。自分もそれを下に返さなきゃいけないと思う。下の子と一緒になることってありますか。
桃森
私は少ない。でもまだ自分がアドバイスできる段階まで来てないのかもしれないけど。
内田
それは俺も一緒だけど、イントネーションが間違ってるよとか。
桃森
そういう明らかな間違いは指摘できるね。
内田
牧野にはよくここを繋げて、ここを切った方がいいとか、いろいろアドバイスしたなあ。聞いてくれないけど(笑)
牧野
そんなことありませんよ。ちゃんと聞いてますよ!ありがたく(笑)
内田
ユニットで入れてもらえるのは、若手にとってはいいことだよね。アニメの現場はほとんどほかの事務所の人と一緒だからなかなか先輩に聞きにくいでしょう?
桃森
う~ん、そうですね。
内田
その点、ボイスオーバーとかユニットは聞きやすいよね。
桃森
たまにボイスオーバーに行くと情報収集に行っているような感がある。
内田、牧野
わかります。
桃森
私の知らないいろんな情報をいろいろ聞けるんですよ。新しく誰が入るとか、事務所が引っ越すらしいとか。
牧野
確かに。
内田
まあ、そういう場でもありますよね。
桃森
昼のワイドショーを見ているかのようなね(笑)なかなか情報交換の機会がないから、うっかりすると離島に住んでいるみたいになっちゃう。
内田
うちの事務所はアットホームな雰囲で上下の繋がりもかなり強いような気がする。野球部もあるし。合宿までするのはシグマだけでしょう(笑)。現場でなかなか会えない人と野球部で会えて酒も飲める。
桃森
野球部員は年齢層が幅広いですよね。
内田
ウチの事務所って体育会系なのかな。
桃森、牧野
そうだと思う。
桃森
初めて養成所に入ったときから、「うわっ!怖いところに来ちゃった!」と思ってた(笑)
内田、牧野
あははは。
桃森
そう思うくらいビシバシしてそうだった。入塾式のときの社長や役員のお話が、“できなかったら蹴飛ばす“くらいの勢いで、凄く怖くて、ビビったけど、そういうプレッシャーが仕事の情熱に繋がっているんだと思う。
牧野
最初にボイスオーバーに行ったときに、1本のマイクに5人で、どうやってそのマイクに入ればいいのかわからなくて、遠くから喋っていたら、どんどん入って来ないとだめよって、先輩が優しく教えて下さって。その言葉ですごく安心したんですよね。有り難いなと思った。
内田
新人だとどうしても引いちゃうからね。
桃森
遠慮しちゃう。遠慮することとマイクから離れることは違う次元のことなんだけどね。
牧野
マイクがどこまで拾うのかも解らないし。それも教えていただきました。
内田
俺らも上の人たちからそうやってアドバイスを受けたから、自分たちもそうしたいと思うし、そうしなきゃいけない。まずはしっかり挨拶をしましょう。これは基本。
牧野
タイミングが難しいときもありますよね。話してるところに割って入るのはよくないし、なんて変なことに気を遣っちゃったり。
内田
俺は最初の仕事がユニットで、先輩たちにへの挨拶のタイミングか解らなくて、とりあえず最初に「お早うございます、内田です」って言ったんだけど、後から来られて挨拶できなかった人もいて、終わってから先輩に「あなたはどなた?」って聞かれて「申し遅れました。内田と申します」って言ったら、私が聞かなかったらあなたは“どなた?”で終わってたのよ、って。もちろん俺の責任なのに、俺よりも上の人が、あなたがそういうことを言ってあげないとだめじゃないのって怒られて、申し訳なかった。挨拶をしなかったことで上の人たちが怒られたんだよね。挨拶は大切だと痛感した。
牧野
でも、そう言って下さった先輩の方も優しいですよね。
内田
有り難いよね。でも、悲しいかな一回ではなかなか覚えてもらえない。だから何回でも挨拶して名乗った方がいい。
桃森
たまに、前にも一緒だったはずだけど覚えてもらってないかもしれないし、何て言おうかなって思う。はじめましてじゃないし・・名前だけ言えばいいかな、とか。
内田
先輩から、もう覚えたから大丈夫って言われちゃったりするくらいでいいんじゃない。
桃森
もういいよって言われるまで(笑)
内田
現場だけじゃなくて普段から挨拶はしっかりしましょう。礼に始まり礼に終わる。
牧野
そういう気持ちで臨むのは大切。
内田
挨拶されて嫌な気がする人はいない。
桃森、牧野
その通り。

桃森 すもも
(もももり すもも)

(4期生)
5月13日生まれ 東京都出身 シグマ・セブン所属
『あたしンち』、『クレヨンしんちゃん』、『忍たま乱太郎』、『菅原明子の地球大好き未来便』など多くのアニメーション作品、ナレーションで活躍。

内田 大加宏
(うちだ たかひろ)

(5期生)
11月19日生まれ 大阪府出身 シグマ・セブン所属
『スポーツ魂』、『汐留スタイル!』、『ワールドカップバレー』など多くのナレーション、アニメーション作品で活躍。

牧野 芳奈
(まきの よしな)

(6期生)
11月25日生まれ 神奈川県出身 シグマ・セブン所属
『アナ☆CAN』、『リフォーム夢家族』、『交響詩篇エウレカセブン』、『To Heart2』など多くのナレーションやアニメーション作品で活躍。